コンテンツ制作が続かないときは、気分を上げる前に、次に完成させる小さな物、見てもらう相手、確認する日を決めてください。「講座を作る」だけの予定を、何をどこまで渡すかが分かる約束へ変えます。中断したときの戻り先まで残すと、毎回最初から考え直す負担を減らせます。
休日になったら作るつもりだったのに、また1週間たった。資料を開いても、何から再開するか分からない。そんな状態で自分を責めても、制作の途中は埋まりません。あなたが次に手を動かせる形へ、予定と成果物を分けていきましょう。作る物が一つに定まれば、休日の最初に何を開くかが変わります。
やる気を待つより、誰へ何を渡すかを決める
僕はゲームが好きですが、講座、書籍、音声など、優先して作りたいものがあります。それでも、やる気が出ない日はあります。そこで、一人の決意だけに任せず、人を巻き込む仕組みを作るようにしています。
「頑張ります」という約束と、「練習用のシート1枚を、次の確認日に見てもらう」という約束では、準備するものが違います。後者なら、まだできていない箇所も相手へ伝えられます。
相手を見つけるときは、依頼する時間と範囲を先に相談しましょう。一方的に原稿を送りつけるのではなく、何を確かめたいかを決めて頼みます。誰かを巻き込めば必ず売れる、という保証ではありません。
一週間の目標を、小さな完成物へ変える
架空の「新人向け引継ぎメモ講座」を制作する例です。実際に行った制作や、継続できた実績の報告ではありません。
| 大きすぎる予定 | 今週の完成物 | 完成を確かめること |
|---|---|---|
| 講座を全部作る | 最初の練習シート1枚 | 仕事・確認先・期限を書く欄がある |
| 動画を完成させる | シートを説明する短い試作1本 | どの欄へ何を書くか分かる |
| 販売の仕組みを作る | 試作を見てもらう依頼文1通 | 相手、確認点、返信方法が決まっている |
ここでは、最初のシート1枚へ絞ります。まだ相手へ頼んでいないのに、確認日の予定を合意済みにしてはいけません。まず相談してから、記録へ入れます。
例えば依頼文は、「引継ぎシートの試作を見てもらえますか。仕事・確認先・期限を迷わず書けるかを確認したいです。見られる時期と、返事をもらえる方法を相談させてください」とできます。これは新作の依頼例です。

予定と、実際に残った物を並べる
予定した時間に作業できなかったとき、単に「未達」とだけ記録すると、戻り先がありません。残っているファイルと、次に必要な判断を見ます。
| 確認時の状態 | 次の行動 | 今回増やさないもの |
|---|---|---|
| シートの欄はできたが記入例がない | 架空の引継ぎ1件で埋める | 新しい講座テーマ |
| 記入例の期限が不明 | 未確認のまま残す欄を作る | 根拠のない期限 |
| 試作を見た人が何を書くか迷った | 迷った欄の説明を直す | 全体の作り直し |
| 確認相手へまだ頼んでいない | 確認内容と都合を相談する | 勝手な提出期限 |
例えば「担当欄に何を書くか分からない」という反応があったとするなら、「担当者」という単語を増やすより、役割と記入例を示す方が適切かもしれません。まず、実際に何で迷ったのかを聞きましょう。この反応も、考え方を説明する架空の例です。
差し戻された1行を直し、次の確認へ渡す
架空の試作で「担当欄に何を書くか分からない」と言われた場合を、実際の文へ直します。確認先の人へ同意を取る前の練習なので、名前を勝手に決めません。
| 版 | シートの1行 | 迷う所・変えた理由 |
|---|---|---|
| 最初の試作 | 仕事:月次一覧の提出/担当者:空欄/期限:空欄 | 担当者が作業する人か、確認する人か分からない |
| 直した試作 | 仕事:月次一覧の提出/迷ったときの確認先:業務の責任者へ確認して記入/期限:提出日を確認して記入 | 確認先の役割を示し、不明な名前や日付を作らない |
この練習で残す週の記録も、次のように書けます。
- 今週渡す物:仕事・確認先・期限を記入する練習シートv2。
- 予定した確認:この3項目を見て、受け手が何を書くか分かるか。
- 実際に直した物:担当者を「迷ったときの確認先」へ変更し、未確認の書き方を追記。
- 次の確認:修正後の欄で迷いが減ったかを見てもらう。確認相手と日時は未合意。
これは制作方法を示す完成記入例です。僕がこの試作を利用者へ渡し、分かりやすさを実測した結果ではありません。「修正案を書けた」と「相手が使えた」を、記録でも分けます。
中断した日のために、再開メモを残す
制作を続けるには、休まず走ることより、止まった後に戻れることも大切です。作業を終えるとき、次の3点を残します。次回の自分へ、作業を受け渡すメモになります。
- 最後に触ったファイルと保存先。
- 完了したところと、まだ確かめていないこと。
- 次に開いたら最初にする作業。
試作の最初の段階なら、「シートv1、記入欄は完成、例は未確認。次は架空の引継ぎ1件を記入する」と書けます。上のv2まで直した後なら、「確認先の説明は修正済み。次は確認相手と日時を相談する」です。翌週に開いたとき、何をしようとしていたかを再現できます。途中まで作った物が、再開に使える材料として残ります。
使える時間が変わったら、元の計画へ無理に戻す必要はありません。見てもらう相手へ状況を伝え、次に渡す物と時期を相談します。未確認のまま先へ進めない条件があるなら、確認することを次の仕事にします。

続けるために、作らない物と任せる物を分ける
僕は教材でも、先人の知恵や、秘書、ライター、編集を担当する人の力を借りてきたと話しています。全部を自分の力だけで生み出そうとしなくても、制作は進められます。
ただし、丸ごと任せれば何も考えなくてよい、という意味ではありません。何を届け、どこまでできれば完成かは、渡す側もそろえます。今回のシートなら、言葉や例の判断は自分で行い、体裁調整を依頼する、と分けられます。
別の企画を始める前に、いまの試作でまだ確かめていない問いを見ましょう。続けること自体を目的にせず、受け手の反応を得て、直す理由があるかを判断してください。
継続シートに、次の1回を具体化しよう
この記事の記入シートをダウンロードする(CSV・記入例付き)
ExcelやGoogleスプレッドシートで開いて使えます。記入例は説明用の架空例です。ご自身の情報へ置き換えてください。
今週の完成物、確認相手、合意した日時、実際に残った物、分かったこと、次の最初の作業を記入します。記入例の隣へ、あなたの内容を書いてください。確認前の結果は未実施、相手との約束前は未合意として残します。
最初は制作1回と確認1回を計画します。実行した後に、その2回で何が残ったかを見て次を決めます。確認相手へ試作が届けば、どの欄を直すかを相談できます。人へ渡せる小さな物と、次の最初の作業があれば、再開のたびに同じ迷いを繰り返さずに済みます。あなたの次の予定を「講座作り」だけで終えず、何を誰へ渡すかまで書き直してみましょう。
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