教材を調べ、道具もそろえたのに、今週も講座が進まなかった。そんなときに「もっと頑張ろう」と予定を入れても、また同じ画面で止まってしまいます。
オンライン講座が作れないときは、締切が成果物に結び付いているか、一人で抱えている仕事は何か、誰の困りごとを解くかが確かめられているかを見ます。手元の原稿やメモへ戻り、今日完成させるものを1つ決めましょう。再開できたかを、残った原稿や動画で確かめられます。
最後に止まった画面から、直す場所を選ぶ
こんにちは!
城 智英(じょう ともひで)です。
「講座を作る」が今日の予定になっていませんか? 企画、台本、撮影、編集では必要な作業が違います。全部をひとまとめにすると、何から手を付けるか決まりません。
あなたが最後に開いたファイルを1つ見てください。何が書けていて、どこが空欄なのか。そこで止まった理由を短く残します。
| 手元にある状態 | 先に確かめること | 今日残す実物 |
|---|---|---|
| 調べたメモはあるが、台本が白い | 誰の何を解決するか言えるか | 対象者と、教える操作1つ |
| 内容は決まったが、録画がない | 撮る範囲と確認日時が決まっているか | 短い試し録り1本 |
| 録画はあるが、編集画面で止まる | 自分で学ぶ部分と頼む部分が混ざっていないか | 問題の時刻と依頼内容 |
これは診断の入口です。「自信がない」で閉じずに、何を確認できれば次へ進めるのかまで書きます。作業全体の期間を見積もりたい場合は、オンライン講座の制作期間を考える方法で別に整理してください。
原因1.締切が「何を見せるか」まで決まっていない
「金曜までに進める」では、何を終えたらよいか分かりません。締切には、日時と見せるものを付けます。
僕のカリキュラム制作教材でも、締切を決め、人と共有する考え方を扱っています。僕自身、撮影が止まると編集をお願いしている人の仕事にも影響するため、自分だけの気分で後回しにしない仕組みを作ってきました。
ここからは、説明用の架空例です。写真が散らかって困っている人へ「3枚の写真を日付別フォルダに整理する」講座を作る人を考えます。本人や相談者の実績ではありません。
この人の予定を「講座制作を頑張る」から「明日18時に、フォルダを作って3枚を移す試録を見せる」へ変えます。確認してもらうのは、操作の順と、移動後の保存先が分かるかです。凝った字幕は今回の完成条件に入れません。
不安のたびに、完成条件を増やしていないか
僕も、講座の完成が近づくと「もっと良い情報が必要では」と不安になっていました。本を読んで新しい考え方を知ると、今度は作っていた内容の別の欠点が見えてくる。学んでいるのに、完成から遠ざかってしまうのです。
今も公開前に不安がなくなるわけではありません。ですが、お客様が何を必要とするかを、自分だけで決め切らないようにしています。
架空の写真講座なら、「保存先が分からない」は直す必要があります。一方、今回教えない高度な画像補正を追加したくなったら、別の候補メモへ移します。約束した操作を確かめるための修正と、範囲を広げる追加は分けましょう。
原因2.教える判断も編集の作業も、全部一人で抱えている
一人で抱えきれないなら、外注すれば解決するのでしょうか。渡すものが曖昧なまま頼むと、今度は修正依頼で止まります。
先ほどの講座なら、誰にどの操作を教えるか、説明が正しいかは作り手が決めます。編集を頼む場合は、素材、残す操作、修正してほしい箇所を渡します。
| 仕事 | 架空例での担当 | 渡すもの・確認するもの |
|---|---|---|
| 対象と到達点を決める | 講師 | 日付別に3枚を整理できるという約束 |
| 操作を撮影する | 講師 | 練習用画像だけが映る元動画 |
| 不要な待ち時間を切る | 編集担当へ相談 | 元素材の時刻と残す操作 |
| 最後の内容を確かめる | 講師 | 完成動画で移動先まで見えるか |
「動画を良い感じにしてください」より、「00:30の長い待機は削り、01:10の保存先確認は残してください」と伝えた方が、確認する場所がそろいます。時刻は説明用の仮定です。
頼める相手がいないなら、いきなり採用を始める必要はありません。まず1本を自分で試し、何に時間がかかったかを残します。その記録が、後で頼む範囲を決める材料になります。
自分で試しても操作方法が分からないなら、公式の使い方を確認する。操作はできるが講座として伝わるか判断できないなら、第三者へ試してもらう。必要な助けは違います。

原因3.情報は集めたが、読者の停止箇所が見えていない
リサーチを続けているのに、教える内容が決まらない。そういうときは、集めた情報が何の判断に使えるかを確かめます。
僕のカリキュラム教材では、受講者の「現状・問題・理想」を整理します。マインドマップの講座を考えた際も、単に初心者とせず、「自己流では使えず、自由に書けと言われても、その自由が分からない」という停止箇所まで定義しました。
写真整理の例なら、「パソコンが苦手」だけでは広すぎます。「ダウンロードした写真をどこへ保存したか分からず、次に開けない」まで絞れば、教える操作が変わります。
ただし、これは架空の悩みです。実際の講座では、公開レビューや質問、自分が教えたときの記録へ戻り、その悩みがあるかを確かめます。
調べる問いを1つに絞り、出典と判断を残す
「写真整理を調査する」では終わりがありません。「どこに保存したか分からない人は、何の操作で止まるか」に絞ります。
記録は、出典、そこに書かれていた困りごと、自分の解釈の3つを分けます。たとえば、フォルダの違いで迷うという声があれば、保存場所を見せるレッスンを候補にする。競合が既に分かりやすく答えていれば、同じ説明を増やすだけでよいかも見直します。
調べても確かめられなかったことは「未確認」です。都合のよい初心者像を作り、需要があると決めないでください。確かめる質問が残れば、次の調査も具体的になります。
同じ講座を、再開できるところまで書き換える
架空の写真講座に3つの原因を当てはめると、次のように進められます。
- 締切:明日18時に試録1本を見せ、3枚の移動先が分かるか確認する。
- 抱え込み:まず講師が操作を撮り、編集の依頼は問題時刻を記録してから判断する。
- 調査不足:対象者が保存場所で迷うという根拠を1件確認し、なければ想定を見直す。
たとえば、台本に「フォルダを作る」とだけあり、保存先の説明が空欄なら、今日の作業を字幕作りにしても先へ進みません。対象者がどこで迷うかを確認し、保存先を見せる説明を1段落書く。その後に、試録で実際の画面と照合します。これは架空例での作業の選び方です。
一度に全部やるのが難しいなら、あなたの今の作業を止めているものから選びます。対象者が決まっていなければ、先に1件の困りごとを確かめる。対象と操作が決まっていれば、試録へ進む。撮影できたなら、また最初から企画を作り直す必要はありません。

一人で抱えず、遠隔で収録を進める本人の例
この記事の記入シートをダウンロードする(CSV・記入例付き)
ExcelやGoogleスプレッドシートで開いて使えます。記入例は説明用の架空例です。ご自身の情報へ置き換えてください。
シートには、あなたが最後に止まったファイル、根拠、今日する作業、確認する人、完了条件を記入してください。着手前と比べて、どの空欄が埋まり、何を確認できたかが分かります。
再開できたら、実際に残ったファイル名と、まだ分からないことを書き足します。試録を見て「カーソルが小さい」と分かったなら、次はカーソルを見せ直す作業です。講座全体を否定せず、確認できた問題を直していきましょう。
あなたの手元にあるものから、今日見せられる1つを作ってください。その実物があれば、次に何を直すかを相談できます。
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あなたの経験を、講座と本で届けるには
今ある知識や経験を、講座や本にして必要な人へ届けたい方へ。僕の著書『マーケティング不要の次世代型コンテンツビジネス』で、何を商品にするか、AIとどう分担するか、学びたい人が集まる場所でどう届けるかをお伝えしています。

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