あなたは、このティッシュを知っていますか?
(出典:ネピア公式ファンサイトより https://e-nepia.com/products/pdt03.html)
実はこのティッシュ、
全然売れていなかったのですが、
ある工夫をしたら売上が10倍になりました!
その秘密をシェアします。
こんにちは。
城 智英(じょう ともひで)です。
最初に見せたシンプルなパッケージのティッシュ。
商品名を「ネピア モイスチャーティッシュ」といいます。
きっと、ドラッグストアのティッシュ売り場に置いてあっても、素通りする人が多いんじゃないでしょうか?
地味ですからね。
事実、売上はパッとしませんでした。
でも、売上に反して、
使った人からはめちゃめちゃ好評だったんです。
肌触りがめちゃくちゃ良い!
どれだけ鼻をかんでも痛くならない!
そういった声が多く上がったので、企業はこう考えました。
「品質は決して悪くない。使ってもらえば良さが伝わる!」
そこで手に取ってもらえるように
このティッシュをリブランディングします。
まず「モイスチャーティッシュ」というネーミングは、
「保湿力が高い」ことを意味していましたが、
ウェットティッシュと勘違いされることがありました。
そこで、保湿力よりも「鼻」に使う「高級な」ティッシュというコンセプトを前面に押し出し「鼻セレブ」と名前を変えます。
つづいてパッケージも、可愛くて目を引く
フワフワで白い動物をモチーフに。
生まれ変わった姿が次の画像です。
中身は何一つ変わっていません。
ですが、このリブランディングにより、売上は10倍以上も伸びました。
やったのはコンセプトの見直しです。
名前とパッケージを変えただけで売上が増えました。
この事例から何が学べるでしょうか?
それは僕たちは中身ではなく、外見で購入を決定するということです。
普段、物を買う時の状況を思い出してみてください。
それまで購入したことがない商品でも、パッケージが変わったことで「買ってみようかな」と思ったことはありませんか?
僕の友人の話です。
彼の家では、ふだんご飯を食べる時にふりかけをかける習慣がありませんでした。
ところが、キャンペーンで、ふりかけのパッケージがアニメのキャラクターになったとたん、お子さんから猛烈なリクエストがありました。
最初は「え?ふりかけ?」と買う気はなかったそうですが、眺めているうちにキャラクターが可愛く思えてきて、結局買ってしまいました。
すると、お子さんもはじめてのふりかけが美味しかったらしく、ご飯をたくさん食べるようになったとか。
友人もお子さんも、パッケージが変わらなかったら、ふりかけの美味しさを知らずに過ごしていたかもしれません。
ふりかけの会社は、パッケージにキャラクターを使うことで、熱心なリピーターを少なくとも2人獲得したことになります。
日本人は特に職人気質の人が多く、
「こちらからアピールしなくても、良いものを作ってさえいればいつかは認められる」
と考えがちです。
しかし、商品がお客さんの手元に届いていなければ、その良さは永遠に伝わりません。
一方、消費者である僕たちは、パッケージによって知覚価値が上がったり下がったりします。
商品のコンセプトやパッケージを変える作業は、商品そのものを作り替えるより短時間で済むはずです。
1日でできるかもしれません。
1日の作業で、お客さんが「買ってみたい」と思い、売り上げが10倍、20倍になるなら絶対にやるべきです!
ぜひコンセプトとパッケージを見直しをしてみてくださいね。
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