こんにちは。
城 智英(じょう ともひで)です。
先日、「本物体験会」なるものに参加してきました。
一体何の「本物」かというと、包丁、ナイフなどの刃物です。
ある一人の人が集めたコレクションの個展でした。
その時に、主催者から聞いたウンチクが、とても面白いものだったのでシェアしたいと思います。
まず一口に「刃物」と言っても、国によって特徴が全然違います。
中でも日本の包丁や日本刀は、その特徴が、海外の人から支持されているというのです。
いったいどんな特徴が支持されているか?
それが「切れ味が良いこと」です。
意外ですよね。
日本の刃物の特徴は、
切れ味を追求しまくったことにあります。
「え?でも、刃物が切れるのは当り前じゃない?」と思うかもしれませんが、実は海外だと違うのです。
元々、海外には「切る」という概念がありませんでした。
海外の刃物=ソードは、「切る」のではなく「叩き潰す」ものなのです。
これは欧米人と日本人の体格の差が影響していると言われています。
海外の人はマッチョなので、筋肉でゴリ押しするのに対して、日本人は体格が小さいので「切る」という方向性で進化したという仮説があります。
そしてこの「切れ味」を追求した結果、料理にも違いが出ています。
例えば料理に使う包丁。
日本の包丁はよく切れるので、日本料理では食材の繊維を傷つけない調理や、繊細な切り方ができます。
日本食は食材の味を生かす調理法が多いのはこれが背景です。
きっと寿司という料理が日本で発展したのも、「切れ味」を追求した刃物の特性が関係しています。
刃物ひとつとっても、国や時代で求めるものがこんなに違うとは。
文化の違いを感じました。
これは刃物に限った話ではなく、人にも同じことが言えると思います。
僕たちはみんな、育ってきた環境によってなにかしらの特性が磨かれています。
・話すのが得意
・文章を書くのが得意
・絵を描くのが得意
・プログラミングが得意
・動画を作るのが得意
自然と磨かれたその強みは、日本の刃物が海外で評価されたように、今いるところとは違う環境の人たちから見れば評価されます。
この「違う環境の人たちから評価される」というのが大切な視点です。
身近にいる人たちからは、あなたは中々評価されないかもしれません。
なぜなら特性が似通った人たちが集まっている可能性があるから。
たとえば、絵を描くのが得意な人は、絵を描くのが得意な人たちのコミュニティに属しています。
だから、「自分はそんなに凄くない、、、」と思っている。
でも、あなたの身近にいない人からはどう評価されるでしょうか?
きっと、めちゃくちゃ凄い!と思われるハズです。
つまり、これがビジネスするときのヒントです。
ぜひご自身の特性を大切に、
その特性を求めている人たちがどこにいるのか。
探してみましょう。
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