問題です。
虹は何色でしょうか?
「7色!」
そう答えたあなたは不正解です。
実は虹が7色に見えるのは日本人だからだって知ってましたか?
こんにちは。
城 智英(じょう ともひで)です。
人によって、持っている「常識」はさまざまです。
自分が当たり前と思っていることでも、
ほかの人にとっては「常識」でも「当たり前」でもないかもしれません。
たとえば、冒頭の「虹」のお話。
虹が7色というのは日本では常識になっていますが、実は国によって虹の色の数は違います。
アメリカ、イギリスでは6色、
ドイツ、中国、メキシコなどでは5色、
ロシア、インドネシアでは4色、
南アジアのバイガ族、アフリカのバサ語族では、なんと2色と言われています。
違う例で考えてみましょう。
北極圏に住むエスキモーの人々には、「雪」をあらわす単語が100通りあるそうです。
日本ではどうでしょうか?
牡丹雪、粉雪、細雪(ささめゆき)、霙(みぞれ)など、有名なのがいくつかありますが、100通りはないですね。
このように、住んでいる国や言葉、感じ方の違いによる「常識」は世界共通ではないですし、一つの物ごとがいろいろな受け止め方をされる可能性があります。
色を細かく分けて認識していない国では、色の名前自体が無いので、自然と色の数が少なくなります。
そもそも雪が降らない地域では、雪の種類を表す言葉も当然少ないです。
もっと身近なことでいうと、
男性と女性では色彩確認能力に違いがある、という研究結果があります。
男性が7色と認識する色のグラデーションが、女性には29色に見えるのだとか。
妻の口紅の色が僕には全部おなじ「赤」に見えるのはこのせいです。
人によってこれだけ認識している世界が違うわけですから、自分の感じたまま言葉にしても、相手には自分が感じた通りには伝わらないかもしれません。
つまり、大事なのは
お客さんの価値観に沿って、お客さんの頭の中にある言葉を使って伝えようとすることです。
振り返ってみてください。
あなたは自分の顧客の頭の中にある言葉を使えているでしょうか?
僕の知り合いで女性をターゲットにビジネスをしているある人が、女性誌に書いてある言葉に戸惑っていました。
「きれいめ〇〇」
「夏、できる服!」
「シャイニーな気分」
「きれい”め”とは何だろう?”きれい”じゃだめなのか?」
「”夏、できる”とは…?」
「”シャイニーな気分”???」
男性である彼には、こういった言葉の感覚がどうしても理解できません。
そこで彼は女性の服を買いに行き、実際にそれを着てメイクをしてみます。
すると、不思議なことに「見える世界が変わった」と言うのです。
「シャイニーな気分」がなんとなくわかってきたと!
そこまでするのか?
と思うような思い切った方法でしたが、ターゲットの気持ちに寄り添うことで、自分の視野も広がったんですね。
きっと、今後彼が自分の商品を売るときに使う言葉は、お客さんにより刺さるものになるのではないかと思います。
このように、商品の価値を伝える時に、相手の価値観に歩み寄る姿勢はとても大切です。
そうすることで、あなたの商品の価値を、より確実にお客さんに届けることができるようになるでしょう。
ぜひ顧客の頭の中にある言葉、感覚、価値観を
理解する努力をしてみてください。
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